
このページでは、エディットレスラーを作成する時に判断に困るような項目について、そのエディット方針をリターンズデーター、ワールドデーターを分析し、提案するクリエイトモード向けデーター分析ページです。
試合の優劣には関係ない要素ではあるが、まずエディットで悩むのがレスラーサイズ。2mを超えるならすぐにGサイズとはわかるが、190cmはLなのかMなのかが決めかねるであろう。
そこでリターンズのレスラーデーターから統計を取ってみた。最初の表は男子レスラーのみで身長不明を除いた全308人の統計である。
レスラーサイズ(男) | S | M | L | G | 女子 |
---|---|---|---|---|---|
150cm~170cm | 20人 | 0人 | 0人 | 0人 | 1人 |
171cm~175cm | 55人 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 |
176cm~180cm | 73人 | 3人 | 0人 | 0人 | 0人 |
181cm~185cm | 27人 | 42人 | 1人 | 0人 | 0人 |
186cm~190cm | 1人 | 39人 | 4人 | 0人 | 0人 |
191cm~195cm | 1人 | 4人 | 23人 | 0人 | 0人 |
196cm~200cm | 0人 | 0人 | 8人 | 0人 | 0人 |
201cm~ | 0人 | 0人 | 0人 | 6人 | 0人 |
この表からの傾向から考えると、身長が180cm前半ぐらいまでがSサイズ、19ocmぐらいまでがMサイズ、200cmまでがLサイズ、200cm以上がGサイズという事がうかがえる。
ただし、この数値は一概に目安であり、レスラーサイズという視覚的効果によるレスラーイメージという物も考慮する必要がある。身長ではSではあるが、大きく見えるレスラーはMサイズに変更したりする工夫もアリである。
このレスラーサイズの妙をうまく使っているのが、男子統計なのに150cm~170cmの行に女子1の数字が入っている。これはドラゴンキッドである。なぜ男子Sが使われてないのか。それは、デザインに秘密がある。女子のレスラーデザインは腕回りに筋肉があまりついていない細腕イメージのデザインで、男子Sは筋肉がついた男っぽいデザインとなっている。小柄で細身のドラゴンキッドには男子Sよりも女子のデザインのほうが合っているという開発側の設定の妙がうかがえる。
この妙をうまく使っているのが女子レスラーのレスラーサイズだ。以下のようになっている。
レスラーサイズ(女) | S | M | L | G | 女子 |
---|---|---|---|---|---|
150cm~175cm | 9人 | 0人 | 0人 | 0人 | 8人 |
女子レスラーは最小156cmから最大175cmまでの女子レスラーが登録されているのだが、すべて女子サイズ・・・ではなく、男子Sサイズと女子Sサイズが使い分けられている。これは先ほどのドラゴンキッドの設定の妙と同じで、女子レスラーでも腕が太いレスラーは男子Sに、細身の腕のレスラーは女子が使われているのである。
現時点でのゲーム内設定では「観客の声援量」の増減だけにしか影響がない模様だが、「レスラーの格」としては大事な項目であるレスラーランク。
まず、2005年に発売されている「ファイプロリターンズ」のレスラーデーターから統計を取ってみた。結果は以下の通り。
レスラーランク | 人数 | 装備Rレスラー(抜粋) |
---|---|---|
S | 12人 |
|
A | 39人 |
|
B | 86人 |
|
C | 118人 |
|
D | 61人 |
|
E | 11人 |
|
ご覧の通り、Cランク最も多く、SとEが最も少ない分布となっている。
もちろんこれは2005年段階のデーターなので、今のプロレス界のレスラーランクとはまた異なっている(中邑、棚橋がBランクにいる等)事はのは重々ご承知いただきたい。
このランキングを眺めると、(1)プロレス界全体でランキング(2)ヘビー級重視のランク付けの内容となっている傾向が出ていることが分かる。
その傾向をまず「ヘビー級」視点でまとめると以下のようになる。
ヘビーランク | 傾向 |
---|---|
S | 誰もが認めるレジェンド・オブ・レジェンド級のレスラー。 |
A | いわゆるメインを張る「トップレスラー」と呼ばれるレスラー。シングルベルト戴冠の常連レベル。 |
B | メイン~セミ辺りに登場する「トップレスラー」。シングルベルトに頻繁に挑戦、タッグベルトを巻くレベル。 |
C | 中堅レスラー。逆にこのランクをベースにプラスマイナスで評価を加点して設定してもよい。 |
D | 前座を務めたり、デビューしたてのレスラーがここに位置する。ヘビーではここが一番下のイメージとなる。 |
E | ヘビーではこのランクに例外を除きほとんど所属しない。 |
これを「ジュニアヘビー」視点にすると以下のようになる。
ジュニアランク | 傾向 |
---|---|
S | ジュニアではランキングされない神より上の世界。 |
A | レジェンドの中でも超S級判定されるようなレスラーが入る。 A級のジュニアレスラーは、小川良成、マスカラス、ドスカラス、ヒクソン、ミルコとわずか5名のみ。 小川がAなのは当時三沢とタッグを組んでヘビー級で戦ってたからと推測される。 |
B | ジュニアのS級、100kg以下の格闘家のA級はこのランクを最高ランクが最高設定。 ただし、女子レスラーには小々甘い判定がついており、ブル、ライオネス飛鳥、神取、アジャ、井上京子はBランク設定となっている。 |
C | ジュニアのA級レスラーはCランクに判定されている。 ライガー、小鉄、邪道、外道、丸藤、KENTA、CIMAなどがこのランクに所属している。 |
D | ジュニアの中堅所がこのランクに判定される。 基本インディ系のジュニアの中堅どころがこのランクに所属している。 |
E | 前座を務めるジュニアレスラーがここに設定されている。 佐藤秀&恵、野橋真実、お船などがこのランクに所属している。 |
しかし、ここまではリターンズのデーターである。
2016年に発売された最新作「ファイプロワールド」ではどうか。ファイプロワールドは、手に入る選手データーは新日本プロレスの選手+高山善廣の全データーしかないがそれを分析してみた。その結果が以下の通り。
レスラーランク | 人数 | 装備Wレスラー(抜粋) |
---|---|---|
S | 2人 |
|
A | 13人 |
|
B | 22人 |
|
C | 0人 | なし |
D | 3人 |
|
E | 0人 | なし |
このように、リターンズとは大きく傾向が異なるランク設定がされている。
これは、新日本プロレスのみのデーター配信という見地から、新日本プロレスという団体内でのランク付けを行った、ということである。(この傾向はこの後に登場する他の分析でも大きく影響している傾向である)。
裏を返せば、今までのシリーズのように他団体を作成し過去レスラーをエディットしてしていきたい人にとっては、このワールドで配信された新日レスラーズは要修正ということになる。
レスラーエディットを行う人は、プロレス界全体の前提でエディットを行うのか、それともその団体しか作らないのかという前提なのかをはっきりと意識して、レスラーランクを設定することをお勧めする。
レスラーランク同様、現時点でのゲーム内設定では「観客の声援量」の増減だけにしか影響がない「カリスマ」。カリスマとはワールドの解説書では「レスラーが持つ魅力です」とあるが、ランクと似ていながらまた別要素の「ランク」といえる(ゲーム中には特に影響はないけど)。
この項目も、まず2005年に発売されている「ファイプロリターンズ」のレスラーデーターから統計を取ってみた。結果は以下の通り。
カリスマ | 人数 | 装備Rレスラー(抜粋) |
---|---|---|
S | 18人 |
|
A | 30人 |
|
B | 59人 |
|
C | 120人 |
|
D | 77人 |
|
E | 23人 |
|
レスラーランクのようなはっきりとした傾向が見当たらないが、ふわっとした印象では、いわゆる「カリスマ=熱狂的ファン」というような意味合いではなく、何となくな人気度合いで区分けしたような設定が施されているようにも見受けられる。Cの半分をBに入れて・・・という感じにすると何となくしっくりくる設定とも感じられる。
これをジュニアレスラーだけ抜き出してみたら以下のようになった。
ジュニア | 人数 | 装備Jrレスラー(抜粋) |
---|---|---|
S | 2人 |
|
A | 2人 |
|
B | 57人 |
|
C | 119人 |
|
D | 69人 |
|
E | 21人 |
|
ジュニアの設定をを見てみると、何となく「あー、わかるわかる」的な雰囲気が少し出ている感じもする。
ジュニアに関しても、BをAに入れて、1個ずつランクアップすると丁度いい感じになりそうな気もするのだが。
なお、「ファイプロワールド」のカリスマ分布図では、以下の通りとなった。
カリスマ | 人数 | 装備Wレスラー(抜粋) |
---|---|---|
S | 2人 |
|
A | 9人 |
|
B | 7人 |
|
C | 19人 |
|
D | 3人 |
|
E | 0人 | なし |
ワールドに関しては、もちろん新日仕様で多少の入れ替えが必要ではあるのだが、順番的にはしっくり来る設定となっているように感じられる。
リターンズの設定に入れるなら、SをAに入れて順に並べていけば、そのまま使えるのではないだろうか。
クリティカルとは一撃必殺の技で、一定の確率で発生し、これが決まるとその時点で試合が決まる要素である。
レスラーは基本的に一人1技「必殺技」の設定を持っており、この技にクリティカルの「必殺」が付くので、この必殺技が出たらクリティカルが発生する可能性が出てくる(※クリティカルが出る技は決まっているので技次第である)
このクリティカルを、まずはRのデーターで分析してみた。
クリティカル | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
必殺 | 252人 | – |
打撃 | 30人 |
|
スープレックス | 9人 |
|
サブミッション | 20人 |
|
パワー | 8人 |
|
テクニカル | 8人 |
|
当然といえば当然だが、その系統の技に定評があるレスラーが「必殺」以外のクリティカルスキルを有している。Rの全レスラーは327名なので、わずか23%の人しか特殊クリティカルを持っていない。裏を返せば、77%のレスラーが「必殺」なのである。
つい強くしたいばかりにいじりたくなる要素ではあるが、本当にそのレスラーはこのクリティカルが必要なのかということを一度立ち止まって再考する事を肝に銘じていただきたい。
なお、ワールドでは全41名中、「必殺」以外を持っているのはわずか4名。
鈴木みのる(サブミッション)、ザック・セイバーJr.(サブミッション)、矢野通(テクニカル)、バッドラック・ファレ(パワー)のみである。矢野のテクニカル設定は、金的攻撃してからの各種丸め込み系で3カウントを取っている実績を考慮されての設定と推測される。
レスラーの個性を付ける事ができる「特殊スキル」。特に詳しい説明が書かれてないので、どのように扱っていいのかわからない人も多いと思うので、ファイプロイズムでは(リターン時のデーターではあるが)その内容の紹介と、分析等を行った。
特殊スキル | スキル内容 | 人数 | 装備レスラー例 |
---|---|---|---|
なし | – | 174人 | – |
スター性 | 体力が残り0%の時にパフォーマンスをすると技ダメージが25%UP。 | 25人 |
|
クイックリターン | 体力が残り5~20%、かつ気力が残り60%以上の時、ダウン時間が通常時の1/8に短縮される。 | 11人 |
|
一発逆転 | 体力が残り10%以下、かつ気力が残り30%以上の時、クリティカルの発生率が2倍になる。 | 20人 |
|
スタートダッシュ | 体力が残り70%以上の時、攻撃パラーメーター全てに+1の補正が付く。 | 10人 |
|
根性 | 体力が残り0%の時、ギブアップする確率が1/20に減少する。 | 14人 |
|
反撃 | 体力が残り5%以下の時、攻撃パラメーター全てに+2の補正が付く。 | 4人 |
|
一撃必殺 | 必殺技に指定した技の威力が、最初の2発目まで2.5倍の補正が付く。 | 32人 |
|
流血 | 流血時、全ての技の攻撃ダメージに10%UPの補正が付く。 | 5人 |
|
ハードコア | 凶器攻撃を行った際は攻撃パラーメーターに+3が、凶器攻撃を受けた際は防御パラメータに+3の補正が付く。 | 8人 |
|
集中力 | クリティカル設定「打撃」「サブミッション」「テクニック」の技に対し、の被クリティカル率が50%になる補正が付く。 | 5人 |
|
柔軟性 | クリティカル設定「スープレックス」「パワー」の技に対し、被クリティカル率が25%になる補正が付く。 | 1人 |
|
ハードボディ | 大技以外の技でのフォールに対し、ほぼ3カウントを取られなくなる。 | 2人 |
|
スーパースター 【複合スキル 2】 |
「スター性」+「一撃必殺」 | 1人 |
|
暴走戦士 【複合スキル 2】 |
「スタートダッシュ」+「クイックリターン」 | 4人 |
|
起死回生 【複合スキル 2】 |
「クイックリターン」+「一発逆転」 | 2人 |
|
猛反撃 【複合スキル 2】 |
「クイックリターン」+「反撃」 | 2人 |
|
見切り 【複合スキル 2】 |
「一発逆転」+「集中力」 | 4人 |
|
闘魂 【複合スキル 3】 |
「スター性」+「一発逆転」+「反撃」 | 1人 |
|
怪物 【複合スキル 3】 |
「スター性」+「一発逆転」+「柔軟性」 | 1人 |
|
火事場のクソ力 【複合スキル 3】 |
「一発逆転」+「根性」+「反撃」 | 0人 | – |
維新魂 【複合スキル 3】 |
「根性」+「集中力」+「ハードボディ」 | 1人 |
|
Rレスラー全327名中、特殊スキルを持つのは153名。割合で行くと46%とほぼ半数のレスラーが特殊スキルを有していることとなる。もちろんキャリアが浅い選手などには設定されていない確率が高いのだが、これは結構意外な数字である。
ただ、特殊スキル内でも「単独スキル」と「複合スキル」がある。「複合スキル」は単独スキルの効果を複数もった上級スキルで、2個または3個の複合効果がついており、もちろんその分だけそのレスラーはスキル効果の恩恵を受けることができることになる。
単独スキルは「スター性」「一発逆転」「一撃必殺」を持っているレスラーが多いのが分かる。この3つは体力が低下した時に発揮されるスキルで、耐えて耐えて最後にドーン!という実にプロレスらしい展開を再現しやすいスキルでもあるので、この3つに集中するのは当然なのかもしれない。
逆に格闘家系レスラーは、ファイトスタイルが一発勝負・短期決戦タイプなので「クイックリターン」「スタートダッシュ」「集中力」を持つ者が多い。
レスラータイプに合わせて、この辺りの選択も考えたい。
特殊スキルを持っているレスラーの中で割合を見ると、複合スキルを持っているのは153名中わずか16名。わずか10%しかいない。しかもスキル効果3個を持つ複合スキル「闘魂」「怪物」「火事場のクソ力」「維新魂」は3名しか有していない。
それもそのはずで、スキル名称からわかる通り、特定レスラーのために用意されたスキルのため、複合スキル3は基本的に他のレスラーに流用しづらい(「火事場のクソ力」は設定レスラーがゼロだが、推測だがおそらくエディットで「キン肉マン」を作る人がいるだろうという事で用意されたスキルなのではないかだろうか)
結論を出すと、特殊スキル設定の設定率は気にしなくてもいいのだが、基本的に「単独スキル」を設定する。
トップレスラーの中でファイトスタイルに特徴がある選手に関しては「複合スキル2」を設定する。
「複合スキル3」は基本使用しない。設定する際はレスラーバランスが崩れないよう取り扱うようにする、というのが特殊スキルの設定基本方針となる。
なお、ワールドでの特殊スキル設定状況は以下の通りである。
特殊スキル | 人数 | 装備レスラー例 |
---|---|---|
なし | 24人 |
|
スター性 | 1人 |
|
クイックリターン | 0人 | – |
一発逆転 | 2人 |
|
スタートダッシュ | 0人 | – |
根性 | 2人 |
|
反撃 | 0人 | – |
一撃必殺 | 5人 |
|
流血 | 0人 | – |
ハードコア | 0人 | – |
集中力 | 0人 | – |
柔軟性 | 0人 | – |
ハードボディ | 1人 |
|
スーパースター 【複合スキル 2】 |
3人 |
|
暴走戦士 【複合スキル 2】 |
0人 | – |
起死回生 【複合スキル 2】 |
0人 | – |
猛反撃 【複合スキル 2】 |
0人 | – |
見切り 【複合スキル 2】 |
0人 | – |
闘魂 【複合スキル 3】 |
0人 | – |
怪物 【複合スキル 3】 |
0人 | – |
火事場のクソ力 【複合スキル 3】 |
1人 |
|
維新魂 【複合スキル 3】 |
1人 |
|
前述されているが、ワールドは特定団体内でのランク付け・設定付けが基本方針となっているため、上記のリターンズからの設定傾向とは大きく異なるわけだが、複合スキル3をオカダとケニーに与えるなど、なかなか大胆な設定を行っている。
また、Rと比べ「スター性」「一発逆転」が少ないのが意外である。
「回復力」は体力の回復スピードであり、早いほど打たれ強いということにつながる要素とされている。
しかし、明確にこのレスラーの回復力という要素は見えづらいので、まずは分類することで分析をしてみる。
回復力(通常) | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
早い | 31人 |
|
普通 | 257人 | – |
遅い | 39人 |
|
予想以上に「普通」設定のレスラーが多いことがよく分かる。実際には79%が「普通」なのだ。どんなにキャリアが少ないレスラーでも、まずは「普通」に設定されているということになる。
回復力が「早い」とされているレスラーは、やはり「頑強」「タフ」「ゾンビ」「受け身がうまい」などといったイメージのレスラーの名前が並んでいるが、数値的なことで言えば「頑強」というのは防御パラメーターであり、「タフ」というのがこの回復力なのかもしれない。三沢・小橋・川田・秋山が入っているところはその仮説を裏付けるような感じでもある。
逆に回復力が「遅い」レスラーの傾向は、速攻で試合を決める格闘家、年を重ねたベテラン、体格が大きいレスラーなどの名前が挙がっている。
次は「流血時」の回復力を調べてみる。
回復力(流血時) | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
早い | 20人 |
|
普通 | 114人 | – |
遅い | 193人 | – |
通常時とは異なる傾向が流血時には出てきた。
まず目を引くのは「遅い」の数。通常時より大幅に数字が多くなっている。流血=大ダメージであるから、そこから劇的に回復するケースは少ない、ということであろうか。
ただ、「遅い」の中でレスラーランクS~Bランク以上は193人中51人(26%)に対し、「普通」は114人中70人(61%)となっており、流血時のファイトの様子がわからない場合は、レスラーランクを鑑みて設定するという手もある。
なお「早い」に設定されたレスラーを見たら、流血に強いレスラーや大ピンチに強いイメージのレスラーが入っている。よく言われるのは「デスマッチファイターは流血時の回復力が早い」というファイプロ通説設定。実際に見てみると、デスマッチ系でリストに入っているのはポーゴ、ターザン、大仁田、松永、サブゥー、テリーぐらいで、すべてのデスマッチファイターが流血時の回復力が高い、というわけではない。やはり回復力が早いというのは、地味ではあるが「特殊スキル」なのである。
ちなみに、「遅い」×「遅い」のレスラーと、「早い」×「早い」のレスラーもピックアップしてみた。
通常時×流血時 | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
遅い×遅い | 32人 |
|
早い×早い | 8人 |
|
「遅い」×「遅い」はインディや格闘系のレスラーにその傾向がみられ、「早い」×「早い」のレスラーは本当にタフそうな人ばかりである(ヒクソンは冷静なだけで流血時タフかどうかはイメージが付かないが)。
呼吸法(通常時) | 人数 |
---|---|
上手い | 62人 |
普通 | 229人 |
下手 | 36人 |
呼吸法(流血時) | 人数 |
---|---|
上手い | 19人 |
普通 | 113人 |
下手 | 195人 |
通常時×流血時 | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
上手い×上手い | 5人 |
|
上手い×普通 | 44人 |
|
普通×上手い | 11人 |
|
下手×上手い | 3人 |
|
下手×普通 | 3人 |
|
普通×普通 | 64人 | – |
上手×下手 | 13人 |
|
普通×下手 | 154人 | – |
下手×下手 | 28人 | – |
最後に、回復力の速さと呼吸の上手さの因果関係を調べてみた。
回復力が早い31人に対し、呼吸が上手い62人がどれだけ被るのかを調べてみる。
すると、呼吸が上手い62人のうち、回復が早いのは9人、普通が48人、遅いが5人だった。
この遅い5人だが、すべて格闘家(船木、鈴木、高橋、近藤、シャムロック)であり、格闘家の試合運びの特性からこのように判断がされていると推測される。
この5名を除くと、全員被っており、回復力が早い選手は普通以上の呼吸の上手さを取得しているということになる。
体力が表のゲージなら、精神力は裏のゲージ。この精神力はピンチの際の「粘り」を司る。体力がゼロでもこの気力が残っていると粘ってフォールやギブアップを避けることもできる。つまり精神力の高さは負けない強さにつながるわけである。
精神力 | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
強い | 50人 |
|
普通 | 260人 | – |
弱い | 17人 |
|
他の要素と傾向が違うのが、まず結構「強い」設定のレスラーの数が多い。そして「普通」設定の数がとても多く、一番下の「弱い」設定のレスラーが大変少ない。
エディットの際は基本値は「普通」で問題なく、格が上になると「強い」設定を考慮するとよい。「弱い」設定は変化球として使用するとよい。
精神力(流血時) | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
強い | 53人 |
|
普通 | 128人 | – |
弱い | 146人 | – |
あれだけ「普通」設定が多かったのに、流血時になると状況がガラッと変わる。17人しかいなかった「弱い」が146人にまで増えるのだ。流血すると出血ダメージによってぼーっとしてくるためだろうか。エディットの際で、困ったときは「普通」に設定している場合は半々の割合で「弱い」にしておくとそれらしいエディットができるということになる。
しかし、意外なことに「強い」の人数は、出入りはあるといえども変化があまりない。プロレスラーたるもの流血しても精神力が強いというとこを見せつけている。
通常時×流血時 | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
強い×強い | 16人 |
|
普通×強い | 36人 |
|
弱い×強い | 1人 |
|
弱い×普通 | 7人 |
|
流血時に精神力が高まるレスラーをまとめてみた。これを見ても流血時の設定は決してデスマッチファイターだけの優位性ではないことがわかる。
精神力が弱い17人のうち、流血すると普通以上に設定が上がるのは合計8人。半分の人数が血が出て精神力が強くなるというのは面白い。
打撃応酬はワールドより導入された、プロレスでよく見られる「意地の張り合い」モード。
足を止めて相手の打撃を敢えて受け切り、相手に返すというプロレス独特のムーブである。統計を取ってみると・・・
打撃応酬 | 人数 |
---|---|
する | 41人 |
しない | 0人 |
あら、なんと100%! 打撃応酬をしない人はゼロであった。分析のへったくれもない結果である。
ただ、「しない」のが確実なのは、立ち技格闘技や総合格闘技の選手。これは絶対に行うわけがない。
また一部のアメリカンプロレスのレスラーは、応酬よりもラッシュの方が多いので、こちらもレスラーによっては「しない」設定のほうがしっくりくる事がありそうだ。
レスラーの移動スピードは、操作上ではフットワークにつながり、基本的に体格が小さいほどスピードがあるレスラーという傾向がある。
この移動スピードをリターンズデーターでまとめてみると以下の通りとなった。
移動速度 | 人数 | 装備Rレスラー |
---|---|---|
速い | 26人 |
|
やや速い | 96人 |
|
普通 | 176人 | – |
やや遅い | 24人 |
|
遅い | 4人 |
|
比較的、「普通」から上にばらけた分布設定が行われているように見える。特にスピードが求められるジュニアヘビーのレスラーが多数登録されている以上、「やや速い」以上の設定が多くなるは当然か。
そういう意味ではヘビーでは「普通」をベースに、ジュニアヘビーは「やや速い」がベースになると思われる。
意外にも「遅い」設定は4名のみ。全員巨漢であるが、この中にジャイアント馬場がいないのはやはりずば抜けた身体能力があったということなのだろう。
この傾向から、ヘビーは「普通」をベースに、ジュニアヘビーは「やや速い」がベースになると思われる。
ただ、個人的な印象ではあるが、この当時の最高スピードを誇っていたのは「スピードスター」と呼ばれる吉野正人とドラゴンキッド(ドラゴンゲート)と思っているので、この2人レベルを最高の「速い」にしたら、通常のジュニアの「速い」は「やや速い」にした方が上位との差別化が行いやすい。それに合わせて、移動スピードは設定してもいいのではないか?と、管理人はZ時代から提唱しているのだがいかがだろうか。
なお、ワールドでの移動スピード設定は以下の通り。
移動速度 | 人数 | 装備Wレスラー |
---|---|---|
速い | 1人 |
|
やや速い | 13人 |
|
普通 | 20人 |
|
やや遅い | 4人 |
|
遅い | 1人 |
|
ここにウィル・オスプレイが入っていたら、リコシェが入っていたら、と考えるとまた分布図は大きく変わってきそうである。